インディアナ州について

インディアナ州の独立

1816年にアメリカ第19番目の州として成立。

インディアナ州の位置

インディアナ州の北西端は、ミシガン湖の南端に位置し、アメリカ中西部の中心に位置しています。北はミシガン州、西はイリノイ州、南はケンタッキー州、東はオハイオ州に接しています。

インディアナ州の大きさ

36,185平方マイル(全米第38位)。南北275マイル(442.5km)、東西144マイル(231.7km)。全体の湖の大きさ253平方マイル(657.8平方km)。標高の最高地点はウェイン群の1,257フィート(383メートル)。標高の最低地点はポージー群の320フィート(97.5メートル)。

インディアナ州の気候

四季がはっきりしています。6月の平均気温は摂氏16〜29度。1月の平均気温は、摂氏-8〜3度。年間平均降雨量1,066.8mm。

インディアナ州の州都

インディアナの州都は、インディアナポリスです。1821年に制定されました。人口1,833,000(2021年時点)。

インディアナ州の州旗

インディアナの州旗は、ブルーの背景に19個の金色の星が輝いており、中心のトーチは、自由と啓発を表現しています。円の外側の13個の星は、アメリカ合衆国の最初の13州を、円の内側の5個の星は、その次にアメリカ合衆国に加盟した5州を表現し、そして、トーチの真上に輝くいちばん大きな星がインディアナ州を表現しています。1917年に制定されました。

インディアナ州のシール

インディアナ州のシールは、開拓時代の光景が描かれています。1人の木こりが木を切り倒している横で、その斧に驚いた水牛が走り去り、はるか遠くの丘の向こうには太陽が輝いています。このマークは1801年から使用され始め、1963年に正式に州のマークに制定されました。

インディアナ州のモットー

Crossroads of America(アメリカの十字路)。1937年に州議会で制定されました。州郡インディアナポリスは8本のインターステート・ハイウェイ網が集中する交通の要衝です。さらに3つの完備された国際港湾施設、太平洋線と大西洋線を有する国際空港があります。

アメリカ製造業の中心地

鉄鋼産業。自動車関連産業。人口の約5人に1人が製造業に従事しています。

豊富な資源

教育水準が高く勤勉で堅実な労働力。工業と農業のバランスのとれた理想的な経済環境。石炭、木材、水、石灰石等の豊富な天然資源。

信頼できる保守的な政府

常に健全な州財政を目指しています。市民議会。産官学の強力な絆。

優れたビジネス環境

低い税率。低いエネルギー・コスト。安価な工業団地の譲渡価格。政府の革新的な支援プログラム。

教育機関の充実

73の大学施設。州全域に点在する州立の職業技術教育訓練大学。州全域をカバーする高等教育テレコミュニケーション・システム。

日本との姉妹都市関係

インディアナ州と栃木県は、州・県レベルの姉妹関係を、そしてインディアナ州と愛知県は、「友好交流及び相互協力に関する覚書」を締結しています。また、インディアナ州と日本の各都市の姉妹都市関係は次の13組あります。
Mishawaka : 塩尻市(長野県)
Fort Wayne : 高岡市(富山県)
West Lafayette : 太田市(群馬県)
Carmel : 河内長野市(大阪府)
Speedway Town : 茂木町(栃木県)
Greenfield : 角田市(宮城県)
Richmond : 大東町(島根県)
Shelbyville : 静岡市(静岡県)
Franklin : 久慈市(岩手県)
Terre Haute : 多治見市(岐阜県)
Columbus : 三好町(愛知県)
Princeton : 田原町(愛知県)
Evansville : 栃木市(栃木県)

インディアナ州の花

Peony(牡丹)。ボタン科の落葉低木。多数の園芸品種があり、花の色は白、淡紅、朱紅、紫、暗紫紅、黄色等で、半八重から万重咲き、獅子咲き、二段咲きなどがあります。1957年に州の花として制定されました。

インディアナ州の木

Tulip tree(チューリップ・ツリー=ユリノキ)。モクレン科の落葉高木。葉が半天の形に似ています。初夏に大型の黄色い花が咲きます。1931年に州の木として制定されました。

インディアナ州の鳥

Cardinal(カーディナル=ショウジョウコウカンチョウ)。ホオジロ科の鳥で、雄は鮮紅色の冠羽をもち、額からのどにかけて黒く、全身赤色です。鳴き声がとても美しい鳥。1933年に州の鳥として制定されました。

インディアナ州の石

Lime stone(ライム・ストーン=石灰石)。1971年に制定されました。

インディアナ州の詩

On the Bank of the Wabash, Far Away(ワバッシュ河のほとりで)ポール・ドレッサー作。1913年に制定されました。

インディアナの意味

インディアナは、ラテン語で「インディアンの土地」を意味します。

フージアー(Hoosier)の意味

インディアナ州に生まれ育った人を「フージアー」と呼び、インディアナ州のニックネームは「フージアー・ステート」です。なぜ、そのように呼ぶようになったかという理由については、諸説ありますが真相は不明です。開拓時代に道で出会った人同士が使った”Who's there” ”Who are You?”という意味の”Who's Yere”という言葉からきたという説、運河の建設に従事したSamuel Hoosier氏の人望から、周囲の人々が彼と一緒に働くことを誇りに思って、自分たちのことを”Hoosier men”と呼ぶようになったという説などがあります。

リンカーン大統領とインディアナ州の関係

インディアナ州がアメリカ合衆国に加盟した1816年は、アブラハム・リンカーンが7歳で、彼の家族がケンタッキーを離れ、インディアナ州のGentryVilleに移住してきたときでした。その2年後、母親ナンシーは、milk fever(授乳熱)で亡くなり、それから1年後、父親のトーマスは、新しい妻サラ・ブジュ・ジョンソンと一緒にケンタッキー州へ戻って行きました。サラは体は丈夫だが働くことを嫌がるアブラハムに本を与え、彼の学習への意欲を掻き立てました。彼は、働くことより読み書きと話すことに飢えていました。リンカーンの卓越した演説は、彼の家の近くの学校で教鞭をとっていた教師アゼル・ドルシーによって磨かれたものだと言われています。リンカーンは、1980年にインディアナ州を離れて、イリノイ州へ移り、その後、アメリカ大統領への道程を辿っていきました。

ジェームス・ディーンの墓地

50年代のアメリカを代表するアイドル、ジェームス・ディーンは、1931年2月8日にインディアナ州Marionで生まれました。今日では、彼が誕生した場所は駐車場にある小さな石碑で窺い知るだけです。彼は、1936年までにこの地で過ごし、母親が亡くなった後は、Fairmountの祖父と一緒に成長期の大半を過ごしました。カリフォルニア大学ロサンゼルス校を卒業した彼は、テレビ・コマーシャルに出演するようになりますが、役者として開眼したのはニューヨークで撮影した2本の映画に出演してからのことです。彼は、ホモの売春斡旋人を演じた映画”Immoralist”によってトニー賞を受賞しました。その後、彼がハリウッドに移って最初に出演した映画が「エデンの東」で、これによってジェームス・ディーンは、十代のアイドル、そして伝説の人への道を歩み始めました。「理由なき反抗」が封切られたのは、彼が自分で運転するスポーツカー事故で死亡した4日後のことです。若き天才は、1955年9月30日に他界しました。その後、「ジャイアンツ」が公開され、彼の死後も多くのファンが彼を崇拝し続けています。事故現場は人で溢れ、多くのファンは、彼の想い出を残すためにカルトを設立しました。今でもそのカルトは活動しています。彼の遺族は、遺体をインディアナへ持ち帰り、Fairmountの公園墓地に埋葬しました。葬儀には、約3000人が参列したといいます。

インド林檎の原産地はインディアナ

大きくて甘い「インド林檎」は、名前がインドでも原産地はインディアナです。日本で栽培されている多くの果物は、明治時代に海外から持ち込まれた品種がもとになっています。インド林檎も例外ではありません。インディアナ州出身の宣教師ジョン・イングが、故郷のインディアナから持ち出した種子がそのルーツです。このインディアナの林檎を後に「インド林檎」と呼ぶようになりました。また、この宣教師イングの名前がなまってインドとなったとも言われます。インド林檎は、もとはインディアナといっても現在栽培されているのは日本だけです。アメリカにはこれに当たる品種はありません。

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